今回の設置は熊本市内で、昼はカフェ、夜はバーとして営業するお店です。
イベントも頻繁にあるこのお店では、きちんとしたPAシステムが入っているのですが、
昼営業のカフェスペースに、小音量でBGMを流すことができるシステムがありませんでした。
そこで音量が低くても店全体に音が届くようなスピーカーを選んで設置させていただきました。
音出しの際にクライアント様に大満足をいただき、ホッと致しました。
設置スピーカーの音の特徴
今回設置したのは、VICTOR PS-S220Bというスピーカーです。
アンプからスピーカーまでの距離が近いことと、二本しか鳴らさないということで、ローインピーダンスタイプです。
パワーは定格で80Wもあります。
特徴的な三角形の形には意味があり、一つのスピーカーに77mmのユニットが二つ入っています。
音の干渉を利用して水平方向に音が120度広がるように考えられています。
店舗の天井の隅に対角に設置すれば、ほとんどのエリアをカバーできますし、水平に設置すれば広い音場感が生まれます。
さて、実際に設置してみての感想ですが、エージングが終わっていたこともあって、非常にバランスのいい音で鳴ります。
もちろんピュアオーディオ用のスピーカーではないので、高音の細かい表現力等はありませんが、お店のどの場所で聞いても一定レベル以上の音圧を感じる優秀なスピーカーでした。
また、かなりボリュームを上げても嫌な鳴り方をしません。
それどころかボリュームを上げ気味の方が、キレのある低音が出ていい感じです。
このサイズからは想定できない低音が鳴ります。
フロントバスレフタイプのスピーカーなので、ある一定の音量から上は、低音の量感がアップします。
スピーカーの直近で聞いても耳障りでないところが一番いい点ではないでしょうか。
BOSEの101等でしたら、ここまでの音量で鳴らせば、スピーカーの下に座る人には不快な音と感じるでしょう。
向いている音源は、生音系ですね。
レゲエ、ボサノバあたりのシンプルなアレンジのモノやボーカルモノにハマります。