スピーカー比較第31弾。
DENON SC-B1のf特分析です。
ファーストインプレッションですが、さすがに同じエンクロージャーだけあって、Massivとほぼ変わらない印象です。
小さいながらも元気になっています。
では測定結果を見てみましょう。
ついでにMassivとの比較。
薄い方がMassivです。
Massivの方が3dBほど再生音が大きいので、それを考えればほぼ同じでしょう。
DENONの方が若干低音よりかもしれません。
もしかして、見た目は違うけど同じユニットでしょうか?
能率もインピも違うしそれはないか。
それにしてもスピーカー全体の周波数特性がここまで似通っていると、音も似たような傾向ではあるんですが、微妙に違うんですよねー。
これが面白いところですね。
さて、低域ですがポートの共振周波数は60Hzでしょうか。
Massivが70Hzでしたので、ここは違うようです。
というよりてっきりポート長も同じだろうと思って計測をしていませんでした・・・。
あらためて写真を見てみると、ポートが全然違いますね。
Massivが紙のポートだったのに、こちらは普通にプラスチックのポートでした。
太さがDENONの方が細いようですね。
納得です。
ついでにポートからの音も比較してみました。
低域が違う他は中域はほぼ同様で、5.5kHz以上で逆相に転じているようですが、レベルが低いためかあまり影響していないようです。
次に高域ですが、高調波の出方がMassvとDENONでは違って、DENONの方が3次波が高く、特に2.2kHzあたりに高く発生しています。
2.2kHzあたりの谷がDENONの方が深いのはそのためでしょう。
測定がうまくいっているとしたら、DENONは16Hzあたりですっぱり高音が切れていますね。
実際の視聴でもそれは感じられたことでした。
ボリュームレベルは-10.5dBでした。
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