店舗用約10cmフルレンジスピーカー音質特性比較 Vol.52 BGM試聴の判定基準

スピーカー比較第52弾。
今回からは室内各所の音圧の測定と試聴した感想です。
まずは、BGMスピーカーとしてどこに注目して試聴したかをしめしておこうと思います。
想定した環境は、レストランや飲食店、アパレルショップのマスキング、空間演出用としての用途です。
このサイズの露出スピーカーが最も使われる現場ではないかと思います。
天井高は2.5m~3m程度でしょう。
騒音レベルは60dB~70dBくらいでしょうか。
BGMの場合は3dB以上、騒音レベルよりも大きくすると良いと言われています
ということで、音圧70dBにそろえて試聴する予定だったのですが、1台1台のボリューム設定が面倒だったので、ボリューム固定でやってしまいましたw
1個のスピーカーのみの試聴ですので、カバーエリアは5m程度でしょう。
Vol.19でも書きましたが、直下1m、スピーカーを正面に見て60度・3m付近と20度・5m付近とでの試聴です。
実際の水平方向のカバーエリアでいうと120度と言うことになります。

主に直下1mの音圧と各所の音圧の比較、聴覚上のカバーエリアの判定を中心に話をしていきたいと思います。
ただ基準となる直下1m音圧に関しては、すでにVol.28で書いてしまっているので、もう一度同じ表を載せておきます。
この表にプラスして、各箇所での測定結果と、実際の音楽を試聴しての高音、中音域での聴覚上の減衰の感覚を点数(5点満点)でしめしていこうと思います。

  能率 1m 3m 5m 高1 高3 高5 中1 中3 中5
BOSE 86 78                
Victor NA 80                
KENW 89 74                
MASS 88 74                
BONA NA 79                
Maran 90 81                
SONY 90 77                
YAMA 90 81                
DENO 89 81