音響機器の店舗設置ならクオンサウンドにお任せ下さい

1.音が集客に作用する?

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インテリアや照明と比べると、店内に流れる「音」はまだまだ軽視されがちです。
しかし、建築学を学ぶ人や音響学を学ぶ人の間では、お客様は無意識のうちに、音の良いお店を選んだり、反対に音の悪いお店を避けたり、入店してもすぐに立ち去ることが知られています。
お客様の回転数を上げたい、滞在時間を伸ばしたいなど、音が担う役割を身を持って体験されたオーナー様も少なくはないことでしょう。
しかし、その音の力(ちから)も、悪い音質では半減どころか、マイナスになることもあり得ます。
一般の店舗施工をする際に気を付けることは、店舗の各場所で十分な音量が確保できているかということでしょう。
心地よい音質かどうかまではチェックしません。
現状のシステムでも、ちょっとした改善をするだけで、大きく音質がかわることもあります。
ぜひ、クオンサウンドへご相談ください。

 

 

事例1 低音の不足

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アパレル系のショップでは、お客様の滞在時間を伸ばすことが売り上げの向上につながります。
そこでショップのイメージに合った心地よい音楽を選んで流すのですが、いまいち効果が上がっていないことがあります。
その原因の多くは低音です。
電車や車に乗っている時に眠気を催すのは、振動やそのリズムが関係していると言われています。
低音は耳ではなく体で聞くものです。
また、人間の聴覚は低い音ほど感度が低く、特に小音量ではその傾向が増します。
低音が不足すると、ゆったりと空気を揺るすような空気感が損なわれ、心地よさが半減してしまいます。

改善案1 サブウーハーの追加

YST-FSW150
てっとり早く改善する方法は、低音の出る大口径のスピーカーに変更することです。
しかし、これではせっかく見た目も気にして選んだシステムが台無しです。
そこでサブウーハーと呼ばれるタイプのスピーカーを追加する案があります。
サブウーハーにも大小様々な製品があり、空間の大きさに合わせて出力を選ぶ必要がありますが、低音は指向性があまりありませんので、どこに置いてもある程度の効果が得られます。
レジの裏や陳列棚の下など、工夫次第で置くことができます。
※陳列棚の下などは、普通に置いただけでは、低音がこもり逆効果になる場合がございます。
多くのアパレルショップでは天井埋め込み型のスピーカーが導入してあることがほとんどです。
これで見た目の存在感は消せますが、埋め込みスピーカーの多くは5cm~13cmくらいのスピーカーユニットが使われています。
これではBGMとは言え、低音が不足していても仕方がありません。
こういう場合にはサブウーハーの導入は効果的です。

改善案2 倍音を利用する

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音には、ドならドと出ている音だけではなく、その音に含まれる倍音と言われる成分があります。
倍音は直接聞こえませんが、人間は経験的に感じ取り、倍音から元の音を想像できます。
物理的にはその周波数の低音まで再生できないスピーカーでも、倍音を聞かせることで心地よい音場を作ることができる場合があります。
倍音をきれいに再生できるスピーカーを選び、スピーカーまわりの環境を整理するだけで大幅に音がかわることがあります。
例えば、露出型スピーカーの定番はBOSEの101です。
このスピーカーは本来、専用のアンプとセットで性能が出るように設計されているのですが、なぜか通常のアンプで使用されているところが多いようです。
ところが、能率が悪いスピーカーなので、通常のアンプではかなりのパワーを必要とします。
パワー不足のアンプで鳴らされ、中域の特徴ある音や倍音が死んでいるセッティングをよく耳にします。
また101は箱鳴りをして低音を響かせるので、天吊りで隅につるす場合には、壁の材質や壁からの距離の取り方が重要になってきます。

 

 

2.著作権の問題

jasrac
店舗でBGMを流す場合は、ラジオ放送などをそのまま使用しない限りは著作権料が発生します。
ほとんどのオーナーさんがご存知だと思いますが、手続きが面倒だと思われるためか、有線放送を導入されている店舗を多く見かけます。
一見、著作権料を払っていないように思われますが、これは有線放送事業者が店舗にかわって著作権料を収めているためです。
有線放送事業者から「有線放送だと著作権がかからない」と説明されたと言うオーナーさんもいらっしゃいましたが、これは間違いです。
名目上、毎月の使用料の中にちゃんと著作権料は含まれています。
有線放送はチャンネルが多数あり便利ですが、「ご自身でこだわった音楽を流したい」、「TPOにあわせてコントロールしたい」といった場合、どうしてもCDなどを流したいという場合があるでしょう。
そういう場合は、著作権管理団体、例えば日本音楽著作権協会(JASRAC)などに個別に著作権料を支払わなくてはなりません。
実はその手続きはそれほど面倒ではなく、一般の店舗様でしたら、店舗面積で年間の使用料が決まります。
金額もほとんどがあてはまると思われる500平米で、年間6,000円です。
月々で考えると500円。
これくらいのコストは、積極的に音の力を利用することによって十分取り戻せるのではないかと考えます。

JASRAC各種施設でのBGM使用料のページ

自分で店舗で流すBGMを決定し、音の出口であるサウンドシステムも自分で考える。
オーナー様のこだわりを、クオンサウンドではお手伝いいたします。

 

 

3.音質改善上級編

DS100F
お客様で店舗の音質にこだわり、かなりお金をかけて機材を選ばれたという方がいらっしゃいました。
ただ思った通りの音になっていないというご相談です。
機材を教えてもらい、設置方法を聞いたときは、たいへん良い音が出ているのではないかと思いました。
具体的には、BOSEのDS100Fというスピーカーで、それも見た目も考えて天井埋め込みではなく、ペンダントマウントキットを利用して露出で4本設置してあるということでした。
結構、天井の高いお店だったので、悪くない選択だと言えます。
もちろんアンプもBOSEを鳴らすのに問題のないパワーです。
しかし、実際の店舗に行ってみると、言われなければ十分いい音で狙った音質なのですが、何かが物足りない気がします。
設置施工もしっかりとしたものだし、スピーカーのポジンションにも、オーナーが聞き比べて選んだという通り問題はありませんでした。
いろいろ悩んだ結果、音に立体感が足りないのではないかという話になりました。
通常、4本のスピーカーを使って広域に音場を作る場合は、モノラル出力をします。
今回は音の広がりのいいスピーカーを完璧にセッティングすることにより、逆に音に立体感がなくなってしまったのではないかと想像しました。
もともとスピーカーは耳の高さにあわせるのがセッティングの基本です。
高い天井から音は平板になりやすいという特徴があります。
しかし今更、スピーカーの位置はずらせませんので、他の方法を探ります。

対策1 スピーカーの追加

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まずは、平板な音場を崩して音に立体感を与えてみなければなりません。
実験的に手持ちの露出型スピーカーとパワーアンプ、スピーカースタンドを持ち込んで、天井近辺で斜めに設置して小音量で同時に鳴らしてみました。
スピーカーが増えたこともあるでしょうが、見事に平板だった音が立体感を帯びてきました。
このまま天吊りでスピーカーを2台追加してもいいのですが、これではせっかくこだわった見た目が台無しになってしまいます。
また、スピーカー2台にアンプ、設置工事と追加費用もばかになりません。
ついでにスピーカースタンドの高さをいろいろ変えてみましたが、かなり下げた方が効果が大きいことがわかりました。


対策2 アンプの追加

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現状のスピーカーを生かすには、スピーカーそれぞれの設定を変える必要があります。
実はBOSEもこういったことを想定してか、ControlSpace SP-24というスピーカープロセッサーを販売しています。
PCで反響音をシュミレートするディレイを細かく設定することができます。
結婚式場など大きなホールではよくつかわれる装置ですが、他のメーカーのモノをあたっても結構なお値段がするものです。
また、専用のアンプは2chのスピーカー出力のボリュームが個別に調整できます。
ないものねだりをしても仕方がありませんので、いろいろ考えた結果、パラレル出力されていたスピーカーを2本取り外し、別のパワーアンプで駆動してみることにしました。
ただこれだけで一気に変わりました。
既存アンプ駆動2本のスピーカーと追加パワーアンプ駆動2本のスピーカーのボリュームを慎重に調整しメモ。
連動するわけではないので、既存アンプのボリューム位置を指標に、9時のときは追加アンプは9時チョイ上というような一覧表を作ります。
たいへん面倒ですが、これがコスト的に最も安く上がる解決方法となりました。

対策3 サブウーハーの追加

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弊社にあった、アンプ内蔵のサブウーハーをもとのシステムに導入してみました。
とりあえず、お店のカウンターの中に入れたのですが、これはこれでいい感じです。
しかし、急ごしらえの設置では、もとのスピーカーのバランスを大きく崩してしまい、あまりいい方向には向かいませんでした。
これも店舗に合ったサブウーハーとセッティングを詰める必要があります。


まとめ

これは音のバランスを崩すという、本来とは逆の対策を強いられた珍しい例ですが、視聴室やスタジオと違って、理にかなったセッティングをすれば心地よい音場が得られるとはいかないのが店舗音響の特徴です。
設置する機材も音質一辺倒ではなく、設置のしやすさや、耐久性なども考えて選択しなければなりません。
そこが難しいですが、チャレンジする価値のある仕事だと思っています。