店舗用約10cmフルレンジスピーカー音質特性比較 Vol.18 テスト概要 項目3

スピーカー比較第18弾。
今日は項目3のニアフィールド試聴です。

項目1 スピーカー単体周波数特性分析
項目2 比較用ニアフィールド周波数特性測定
項目3 ニアフィールド試聴
項目4 音圧測定
項目5 各所BGM試聴
項目6 まとめ

試聴に使ったCD及び曲は、まずデンオン・オーディオ・チェックCDです。
このCDには、オーディオ製品のサウンド・チェック用CDでクラシックや様々なチェック音が入っています。
測定で使ったサインスイープやホワイトノイズなども入っていますが、このCDでチャンネルチェック、位相チェックでケーブルのつなぎ間違いがないかを確認し、ステレオ音場チェックで定位感を確認します。
次に実際の音楽の視聴に入ります。
まずはこのCDに入っているクラシックの中から交響曲第9番「新世界より」第1楽章。
次にJ-POPはGILLEのフライングゲット。
ロックは、エアロスミスのデュードを。
R&Bは、ブランディーのThe Boy Is Mine 。
アコースティックは、アコースフィアのBeautiful Name。

楽曲が古いのは勘弁してくださいw
女性ボーカルに偏っていますが、よく聞いている曲の方が判断しやすいと思いましたのでこのラインナップになりました。
クラシック以外は実際に多いであろうiPodからの視聴などの環境に合わせるため、CDをPCに取り込んで192kbpsのMp3ファイルにし、そのファイルをWAVに戻して視聴しました。
音源的に16kHzくらいから高音がすっぱりカットされますが、その中での高音部の表現力が必要になります。

曲の聞きどころとしては、
クラシックは繊細な音場表現と分解能力を聞こうと思っていましたが、今回のスピーカーではほぼ全滅でしたw
Gilleのフライングゲットは、これでもかというくらいシャリシャリしていて、長時間聞くには疲れてしまうサウンドです。
BGMスピーカーとしてこのようなJ-POPの音源をどういなして聞かせてくれるかが焦点となります。
ロックは、音圧のチェックです。
中音域が結構フラットになっていますので、分解能力云々ではなく、迫力があるかないかを中心にチェックしました。
ブランディーのThe Boy Is Mineは、リズムを刻むドラムのハイハットの音とベースの音がデカめに入った基本的にドンシャリの音源です。
そのバックの中でのボーカルのバランスを聞きました。
低域にしまりがないと、ぼわんとした印象になります。
アコースティックは、心地よさ重視での試聴です。
試聴結果はジャンルごとに10点満点で採点しています。
満点が50点ですが、結構、各スピーカーのキャラクターが違うので、総合点数は評価の対象にならないと思います。
どんな音楽向きのスピーカーかで判断してください。
尚、判断基準を作るため普段一番聞いているリファレンスのスピーカーとして、クセのないROCK SOLID MONITORを使い、このスピーカーの各ジャンルの得点を8点として相対評価で採点しています。
また、あまり意味がないかもしれませんが、試聴の際はスピーカーの切り替えスイッチを使い、ROCK SOLID MONITORと切り替えながら聞いてみました。