スピーカー比較第26弾。
BONAVOX VX-160Rのf特分析です。
全く知らないスピーカーだけに、作りもしっかりしていますし、すごく楽しみにしていました。
ファーストインプレッションは、すごく真面目な音ということでしょう。
もっとボーカル域が張り出した個性的な音を期待していたのですが、今回集めた中で一二を争うバランスの良さです。
では測定結果です。
かなりフラットですねー。
気になるのは10k付近の谷でしょうか。
波形的には低域を除けばVictorにそっくりです。
その低域ですが、ポートの共振周波数は60Hzでしょう。
実測はしていませんが、バスレフらしい特徴が出ています。
エンクロージャーが丈夫なためか、高調波もしっかりおさえられており、-40dB以下で基音にあわせて推移しています。
バスレフ臭さもあまりない、ナチュラルな低音です。
中域もバスレフの付帯音をうまく抑えてあります。
1.3kHz付近の谷も穏やかです。
高域もVictorとそっくりで、ここには分割振動の影響がでています。
3次高調波のピークは11kHzあたりですが、-40dB以下です。
やはりファーストインプレッション通り、総じてバランスのいいスピーカーです。
ボリュームレベルは-5dBでした。
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