店舗用約10cmフルレンジスピーカー音質特性比較 Vol.30 YAMAHA NS-E103 その2 f特分析

スピーカー比較第30弾。
YAMAHA NS-E103のf特分析です。

ファーストインプレッションですが、見た目に反してでかい音で鳴ります。
まー、能率が高いってこともあるのですが、ユニットの特性でしょうか。
防磁用のカバーがついていますので、分解のときはマグネットまで見なかったのですが、そんなに大きなマグネットじゃなかったような気がします。
定格は25Wですが耐入力は直結なのに80Wもあります。
音自体はハイファイって感じでもないのですがw
では測定結果を見てみましょう。
yamahaess
特性を見ると全体的に山なりですね。
中域が強いようで、ユニットそのままの特性なんでしょう。
低域から見ていくと、低音は出ていません。
波形からいくとバスレフの共振周波数は100Hzでしょうか。
実測からのポートの周波数は、かわった形のために算出に苦労しましたが、エンクロージャーが台形だと仮定して体積をもとめると2670立方センチです。
基本容量が少なすぎます。
ポートは直径が2.5cmで長さが5cmです。
計算上はやはり100Hzでした。
まー、このエンクロージャーで低域がないのはしかたないでしょうが、100Hzから1kHzまでのレベルが低すぎます。
中音域から高音域にかけての不安定さもかなりのものです。
yamahaポート
ポートの付帯音が完全に逆の波形を描いています。
吸音材がないので、それを入れるだけでも違ってくるとは思いますが。
カタログデータでは再生周波数帯域が70Hz~20kHzとなっていますが、とてもそんなレンジは出ていないようです。
ボリュームレベルは-11.5dBです。

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