やっと個別の検証に入ります。
1個目はやはり、BOSE101MMGです。
MMGのGはおそらくゴーグルのG(違うかもw)
まー、音的にはMMとなんら違いはないと思っています。
BOSE社に言わせれば、音的にも意味のあるものかもしれませんが(そんなことがカタログに書いてあったような気もします)、単純に802のようでかっこいいからMMGってのが正しいような気もします。
ですので基本的には101MMも同じだと思ってもらっていいと思います。
今回は、まず内部写真から。
101は修理事例も多く、ネットにも分解写真はあふれているので、別段なくてもよかったのですが一応。
分解は比較的簡単です。
ネットをはずし、ネジをはずすだけ。ただそのネジがトルクスネジなので、トルクスドライバーを持っていない人は分解できません。
特徴はちゃんとしたネットワークが入っているということ。
コンデンサーとコイルと抵抗、過大入力からの保護用にフィラメント(ヒューズ)です。
コンデンサーでハイカット、コイルでローカットをしていると思われます。
101は故障でもよく片方の音が小さいなどの症状を出していることがありますが、結構、このヒューズが逝っているいることがあります。
PA用にも使われるスピーカーですからこのような保護回路が入っていますが、店舗では連続の過大入力をするようなことはまれなので、取っ払っちゃう場合もあります。
今回は異常なしです。
このクラスだと2Wayでもコンデンサだけというネットワークが多い中、BOSEはフルレンジ1発でもちゃんとしたネットワークを備えています。
ピュアオーディオの世界は、ネットワークが音を悪くすると嫌いな方もいらっしゃいますが、BGMスピーカーの場合はユニットの特性をフラットにしつつ、聞きやすい音に調整するため積極的な活用ができる点で、親切な設計だと思います。
ユニット特性とエンクロージャー特性だけで、出たとこ勝負の音を出していないところが、この手のスピーカーの代名詞になれた理由ではないでしょうか。
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